今回は、アマチュアカメラマンの山岸 丈二さんに貴重なお時間をいただき、2011年9月19日にインタビューさせていただきました。

プロフィール:山岸 丈二

大貫カメラ歴:4年
出身地:神奈川県横浜市
趣味:グルメ、写真
所有カメラ:カメラ:ハッセルX PANⅡ,ニコンFM3A,ニコンF6,ニコンD700,フジGF670,ライカM4,ライカM6,オリンパスOM-1,etc...
所有レンズ:ズミルックスM35/1.4,AFニッコール28/1.40,OMズイコー40/2,エルマリートM28/2.8,etc...

スタッフ)よろしくお願いします。
山岸さん)よろしくお願いします。

スタッフ)大貫カメラさんに来るきっかけになったのは、何時頃になりますか?
山岸さん)えーと、2007年ぐらいだったかなぁ?
スタッフ)では3、4年くらい?
山岸さん)そうですね。3、4年くらいになります。
スタッフ)それは雑誌などを見られて?
山岸さん)もともと、このお店の常連さんというか、
     紹介で色々買ったりとかしていくうちに私が常連に、そういう感じですかね。
     まぁ一番ありがちな。(笑)
スタッフ)(笑)でもいいですね、紹介でいらして、知らない所で飛び込んでいくよりも。
山岸さん)そうですそうです。
スタッフ)今カメラはたくさんお持ちかと思うんですけど、どういったカメラをご使用ですか?
     カメラとかレンズとか…。
山岸さん)えーとですね、一通りというか(持参のカメラについて)これはローライなんですけど、
     ローライから、ハッセルから、ニコンから…。
     キヤノンはもっていないですけど、ニコンが一番多いですかね。
     (一番持っているのは)ニコンとライカですかね。まぁ中古の古いやつとか。
スタッフ)できたら名前など細かく教えていただけたらと思うんですけども。
山岸さん)あー、いっぱいありすぎてて…。持塚さん。

(ここで担当スタッフが登場)

山岸さん)私が持っているカメラのリストとかって…ないですよね?(笑)
担当持塚)えーと、いっぱいあるから…どれがどれだか。(笑)ちょっとお待ちくださいね。

(待つ間に談笑する山岸さん)

山岸さん)(手持ちのカメラを指し)これがローライフレックス。
スタッフ)結構クラシック系のカメラがお好きでいらっしゃる?
山岸さん)そうですね。フィルムで撮ることが多いので。デジタルも持ってますけど。
スタッフ)そうなんですか。どの辺りを撮影されることが多いんですか?
山岸さん)街角を撮影することが多いですね。
     自然の風景というよりは、本当にそこらへんによくある、町の風景を。
スタッフ)ええ。
山岸さん)もうね、そのときは普通の写真に思えるかもしれないけど、
     何年か経つと変わった風景になったりとか…そういうのを撮っていますね。
スタッフ)なるほど。
スタッフ)撮影のときは何枚ぐらい撮られるんですか?
山岸さん)そうですねー。日によりますけど、『これを撮りたい』ってなったときは、
     本当にもうあっという間にフィルム2、3本、使ってしまいますし…。
     まーだいたい、3、4本ってとこですかね。
スタッフ)結構撮られるんですね。
山岸さん)結構撮りますね。
スタッフ)その中で何枚くらい『これをいいな』って思われますか?1割くらいですか?
山岸さん)撮った中で焼き付けるのは5、6枚ってとこですかね。
スタッフ)少ないですよね?そうでもないですか?
山岸さん)リバーサルで撮るので…。(撮った中から)選べるじゃないですか。
スタッフ)そうですね。
山岸さん)ええ、少ない方ですかね…?(笑)自分的にはそんなに少ないかなと思っていたんですけど。
スタッフ)(笑)結構多い方だなと思われる?
山岸さん)多くもないけど、まぁこんなもんかなっていう。(笑)
     単純に、そんなに全部は…。
スタッフ)そうですね。確かに。
スタッフ)お仕事は、どういったことをされていらっしゃるんですか?
山岸さん)建設会社に勤めてます。建設会社の開発とかの系統です。
スタッフ)では、土日祝日は大体お休みで、そのときに外出をして?
山岸さん)そうですね。ふらりと。

(スタッフの持塚がリストと一緒に再び登場)

担当持塚)カメラのみですけど、とりあえずお店で分かる限りは。
     まだたぶんいっぱいもっているはずです。
スタッフ)たくさんお持ちですねー!

(リストに載っていないカメラをさらに追記する山岸さん)

山岸さん)こんなもんですかね?他にもいっぱいあるんですけど。(笑)
スタッフ)ありがとうございます。
     この中で一番気に入ってよく使うものはどれになるんですか?
山岸さん)一番よく使うのは、ニコンのF6、M6、FM3Aですかね。この3台ですね。
スタッフ)お気に入り?
山岸さん)お気に入り。やっぱり使いやすさが重要なんで、私の場合は。
     使いやすさと、どんなシチュエーションでも撮れるっていう…。
スタッフ)そうなんですか。
山岸さん)そうなると信頼性からみると、やっぱりその3台が。(笑)
     ほかのものだとやっぱり限界があるじゃないですか?
     どのシチュエーションでも撮れるってわけではないし。ちょっと特殊なものだったりすると。
     だから何処か旅行して気合い入れて撮るっていうときは、大体この3台で。
スタッフ)大体、お休みの日は何時間くらい?
山岸さん)そのときは時間を区切っているわけではないので、まぁぶらぶらと。
     下手すれば2、3時間くらいですかね。
スタッフ)お一人で大体ぶらぶらして?
山岸さん)そうですね、大体一人で撮るのが好きなので。(笑)
スタッフ)そうですよね。邪魔がいると。(笑)
山岸さん)そうですね、対象物が違うので!(笑)
スタッフ)確かに。
     緑区っていいますと、どの辺りになりますか?
山岸さん)横浜線の鴨居駅っていう。ららぽーと横浜の。
スタッフ)はいはい。
山岸さん)あそこが地元なんですけど。
スタッフ)中山とかの?
山岸さん)中山の一歩手前の。
スタッフ)あーそうなんですか。じゃあちょっと静かな所ですね。
山岸さん)そうですね。

(山岸さんのカメラについて)

スタッフ)これはFUJIですかね?
山岸さん)FUJIですね。FUJIのGF670。
スタッフ)こんなにもあったら、もうコレクションですよね。お家の中にこういっぱい並べて…。
山岸さん)そうですね。でも、それぞれ使うんですよ。並べてるだけじゃなく。使えないと…。
     使いづらいやつをたまに買っちゃうと並べるんですけど、いいかなーって。
     そういった場合は、やっぱり手放しちゃう。
スタッフ)防湿庫の中に入れてですかあ?カビとか気になりますものね。
山岸さん)そうですね、湿気とか。
スタッフ)すごいですねーこれだけあると。一通りもっていらっしゃる。
     この3つがメインということなんですけども、
     次欲しいものっていうのはリストが決まっていらっしゃる?
山岸さん)そうですねー。大体それなりに写るものは買ってしまったので。
     変なレンズとかトイカメラとか、パノラマで撮れるカメラとか、
     そういうのを少し買い揃えつつ…。(笑)
     結局使いづらくなっちゃうんで、なんだかんだこの3台の方に。
     新しいカメラを買うと、撮るキッカケというとか。また撮ろうかなっていう写真欲が。
     なんだかんだ定期的に買ったりとかしてますけどね(笑)
スタッフ)(笑)それが楽しみの一つなんでしょうねきっと。
山岸さん)カメラ変えれば写し方も換わりますし、写る内容も変わる。
スタッフ)恋人みたいですね!
山岸さん)(笑)
スタッフ)そこまではないでしょうけども。(笑)
スタッフ)いつも街の風景を撮るということなんですが、何か心がけてることとかはありますか?
山岸さん)そうですね、光の具合は特に気をつけて撮ってますかね。
     ちょうど今の時期になってくると、街の中に照らす光が時間によって変わってくるんですよ。
     そうすると同じ街でも、撮るタイミング、撮る季節、撮る時間によって写真がどんどん変わってくる。
     そういうのを、時間とか日の陰りとか気にしながら撮ってはいますけどね。
     あと特別な祭りとか、人が多いときに撮るとか、そういう特別なものはあまり興味が無くて。
     ごくごく毎日そんなに変わらないような風景を時間や季節を変えて撮っていくっていう、
     結構長いスパンでそこを撮っていきたいなっていう。
     だから同じ場所も何回も撮ることも、結構多いですかね。
スタッフ)すごいですね、きっと探究心があるんでしょうね。
     そうなんですかね?(笑)ワンパターンなのかも知れないけれど。
スタッフ)いやいや、そんなことはないと思いますよ。
     ひとつのことをこう深く、そこからきちんとベースを作ってっていう感じみたいですね。
山岸さん)写真に、街の空気感が入るといいなって。
     あー福富町だな、あー中華街だな、夕方の街の雰囲気だなって。
スタッフ)そうですね、歩いてる方とかもまた違ってますしね。
スタッフ)お知り合いの方と一緒にここに来て、っていうお話なんですけれども、
     その方と写真を見せ合って評価してもらったりっていうのは?
山岸さん)あ、ありますよ。
スタッフ)その方も同じ感じで?
山岸さん)写真を撮る人だったので。
スタッフ)あ、じゃあその前から山岸さんは写真が大好きでいらっしゃった?
山岸さん)そうですね。
スタッフ)何年くらい前からカメラを始めていた?
山岸さん)もう16年くらい前、15年くらい。
スタッフ)結構長いですね。
山岸さん)そうですね。一番最初は、街を歩くのが好きだったんですよ。
     歩いていて、映画を見たり、美味しいもの食べてぶらぶらしたり。
     で街の変なところ見つけたりとか。(笑)
スタッフ)(笑)
山岸さん)そうすると、この街なんなんだろう、って思うじゃないですか。
スタッフ)ええ、ええ。
山岸さん)で色々本とか読んだりするうちに…。アラーキーの東京物語って知ってますか?
スタッフ)あー、知らないです。
山岸さん)写真集があって。それを見たら、自分の目指すものに似てるなっていう感じがして。
     それで写真撮るのもいいかなって、折角行くんだから。記録的なものもあるし。
スタッフ)そのときに買われた1台目、っていうのは何になるんですか?
山岸さん)そのときに買ったのがねー、やっぱり最初だったんでそんなに高いものは買えなくて
     ニコンのF80だったかな?ニコンでしたね。
     で買ったんですよ。やっぱりその1台ではすべてが撮れるわけではなくて。(笑)
スタッフ)限界があるんですね。(笑)
山岸さん)限界を感じ始めて、そこからは少しずつレンズを買ったり、カメラを買い換えたり、
     朝だろうが冬だろうが夜だろうが雨だろうが、どんな状況下でも撮れるカメラが欲しいと思って。
     そういうのは当然見つからなくてですね。(笑)
スタッフ)(笑)オールマイティなのが結局無くて?
山岸さん)そこにあわせてカメラを選ぶしかないのかな、と。で、思い立ってカメラがこんなに増えちゃったっていう。
スタッフ)これでもう、ある程度安静ですか、(山岸さんが望んでる)用途には?
山岸さん)そうですね、大体あわせられると思いますね。
スタッフ)そうですよね、これだけあれば。(笑)たぶんレンズもいっぱいお持ちかなとは思うですけど。
山岸さん)これニコンのD700はデジタルですけども、晴れた日にはほとんど使わないですよ、やっぱり。
スタッフ)そうなんですか?
山岸さん)今みたいな、こういう時間とかこういう晴れた日には使わないカメラです。
     だから雨降ってる日とかあと夜中とか、そういう撮影の条件が過酷なときしか使わないカメラ。
     そのため専用みたいな感じで。(笑)
スタッフ)(笑)そうなんですか?
山岸さん)ちょっと贅沢な使い方ですけども。普通の人はこれメイン1台で使うんですけどね。
     晴れた日はデジカメ使わないで、やっぱりフィルムで撮る。
スタッフ)あーそうですよね、雰囲気が出ますものね。
スタッフ)じゃあ、カメラによって使い方が違いますが、それは山岸さんはもう全部マスターしていらっしゃる?
山岸さん)それは勿論。その違いがまた面白いってのもあるんですけどね。
スタッフ)それって練習しないとですよね、ある程度。
山岸さん)そうですね。基本はね、露出とスピードを調整するっていうのは、どのカメラも同じなので。
     それをどう設定するかっていう手法が違うだけなので、それは特に気にならないですね。
スタッフ)じゃあ、そんなにお勉強しなくても大丈夫?
山岸さん)全然大丈夫ですね。
スタッフ)難しそうに感じますけども。(笑)
山岸さん)特殊なのはローライとか、ハッセルとかそのくらいで。
     あとは基本的には、動作はほぼ同じ。
スタッフ)そうなんですか?
     十何年もやってらっしゃるってことは、その間にランクというか、段階がいろいろあったと思うですが。
     はじめは用途などでちょっとヤマがあって、そこから色々新しいカメラに変えたと思います。
     ヤマがあるときにキッカケというか、どんどんハマってった理由っていうのがあると思うんですが?
山岸さん)最初は、当時街の風景をポンポン撮っていって、当たり前にアルバムに貼り付けておいてたんですよ。
     で、それから何年か過ぎて、もう一回見たり写しに行くと、もうその写真は『過去のもの』になっていて。
     これは本当に面白いなっていう風に思い立って、結構積極的に撮り始めた。
     そういう写真を撮っている人の中には、プロでもいるわけだから。
山岸さん)そういう人は何を使ってるのかな、とか。
スタッフ)研究されてるんですね。
山岸さん)そうですね。ちょっと使ってみようかな、っていうちょっとミーハー的な考え方も。(笑)
スタッフ)コンテストとか色々やってるじゃないですか?
     日本カメラさんのほうで、出されたりとかはされてらっしゃるんですか?
山岸さん)コンテストは2回ぐらいですかね。それほどコンテストには興味ないっていうか。
     評価されるのはそれはうれしいんですけど。そういう感じで撮っているわけではないので。(笑)
スタッフ)目標とかがあるわけではなくて?
山岸さん)なくて、何十年か経って写真の歴史的資料、歴史的価値が出てきたら写真展みたいになる。(笑)
スタッフ)ご自分でアルバムか何か作られてるんですか?
山岸さん)それはたまたまで。十何年経った今でも、
     横浜中の無くなった風景っていうのがたくさんあって、それが集まって。
     歴史的博物館で写真展をやりたい、というのがどっちかっていうと興味がある。
スタッフ)横浜は色々とやっていますからね。
スタッフ)じゃあアルバムって今何冊くらいたまってるんですか?
山岸さん)旅行行ったときのとかもあわせると50くらいですね。
スタッフ)多いですね。
山岸さん)そっちのほうに視点が行ってる感じですね。
スタッフ)先にいってそういう風にしたいという目標があって、やっていらっしゃる。
山岸さん)この前、すぐそこの桜木町駅にある野口サイクルっていう自転車屋があって。
     そこにこうなんとも古い木造のガードがその店先にあって、昭和30年代的な風景があったんですけども。
     それがなくなっちゃって全部撤去されちゃったんですけど。
     そこを撮っておいたんですけど今見返すと、無い風景。
     そういう何気ない風景が、どんどん無くなって変わっていくっていうのを押さえておくのが、目標。
スタッフ)じゃあ結構歩いてないとだめですね。細かいところ見つけられないですものね。
山岸さん)毎週歩いてる。(笑)
     歩いて当たり前の雰囲気を撮っておくてのは、結構難しい。
スタッフ)じゃあこっちのほうに出てきて。この辺のほうが変わりやすいですものね。
山岸さん)そうですね。
スタッフ)今カメラも結構お持ちですけど、レンズのほうも?
山岸さん)レンズもかなり。
スタッフ)何本くらい?
山岸さん)そうですね…。2、30本ってとこは。
スタッフ)望遠レンズ、とかいったのも?
山岸さん)ニコンだったら、広角から標準から望遠まで。一応全部1セットそろえておいて、それを使い分ける。
     ひとつのカメラにひとつのレンズっていうのは…。くっついてたらしょうがないですけどね。
スタッフ)そうなんですか。
山岸さん)最初に手にしたのはニコンだったので、どうしてもニコンのレンズが合う。
     いまさらキャノンをそろえる気は無いので。(笑)
スタッフ)(笑)
山岸さん)結局ニコンが最初だったというだけの話なので。
     別にキャノンが嫌いとか、そういう訳ではない。
スタッフ)流れがあって、ということですね。
山岸さん)そうです。
スタッフ)(写真を)店内に飾られたことはあるんですか?今まで。
山岸さん)店内は、ここで作品を作ってもらうんで、その翌年に。
     個人的に出すってのは、まだ1回もなくて。ただ、これ終わったら次出そうかっていう話が一応出てます。
スタッフ)楽しみですね。
山岸さん)そうですね。
スタッフ)十何年もすごいですね。だいぶ上達された?
山岸さん)だいぶ投資しちゃいましたけど。(笑)
スタッフ)そのあとに大きいものがくるとは思いますけど。撮影はほかの場所へ行ったりっていうのは、横浜以外は?
山岸さん)東京のほうへ行ったりとか。仕事は東京のほうですし。
     もともとは東京のほうを撮ったんですよ、写真は。
スタッフ)そうなんですか?東京のどの辺りですか?
山岸さん)それこそ東京中あちこち。東京物語にあこがれたので。銀座だの新宿だの渋谷…。
スタッフ)町並みを楽しみながら、お食事も美味しいものを食べて?
山岸さん)写真ではない、個人的なものも色々と。(笑)
スタッフ)(笑)いいですね。いつもいらっしゃるときは3時とか、午後、夕方ぐらい?
山岸さん)そうですね。夕方、一通り撮り終えて休みに来るっていうか、皆さんもそうだと思うんですけど。
スタッフ)すいません今日は。(笑)
山岸さん)(笑)いや、ちょうどいいと思います。
スタッフ)レンズ20本ってことなんですけども、その中から3、4本くらいでかまわないのでわかるのを。
山岸さん)ニッコールの28mmのF1.4、とズミルックス35mmのF1.4と、28mmのF2.8です。
スタッフ)よく使うカメラというのは、使いやすい以外にポイントは?
山岸さん)使いやすいというのと、FM3Aはニコンが最後に出したマニュアルカメラであるんですけども、
     実際ハイブリッド式のカメラで、マニュアル式電池でシャッタースピードが制御できる機構が入ってる。
     ただ電池が切れてもマニュアルで動くっていう。たぶんニコンにしかない機能。
スタッフ)すごい機能ですね。
山岸さん)しかもニコンが最後に出したマニュアル機ってことで、結構貴重というか。
     結局電池カメラ使ってると、途中で電池なくなることよくある話なんですよ。
スタッフ)聞きますね。
山岸さん)そうするとその撮影もストップしちゃうんで。(笑)
     これだと電池が切れても使えるし。
     絞り優先モードで撮るとスナップ写真が撮りやすいんですよ。
     だからこれは使いやすさと、電池がなくなってもマニュアル撮影が出来るっていうところが魅力だったんですよ。
スタッフ)そうなんですか?
山岸さん)F6は完全にオートフォーカスで電池で動くので、確かに電池が切れれば完全に動かなくなるんですけど。
     これもニコンが出してる、現行の最後のフィルムカメラ。
     ニコンのフィルムカメラとしては最後の最高技術なんです。
     そういうところで信頼をおいて使っている。
スタッフ)いつも購入されるときは本やインターネットで確認をして、それでお店で買われるんですか?
山岸さん)最初はそういうこと多かったですけど、最近はもう持塚さんが説明してくれるので。(笑)
     私の嗜好とか、カメラのやりかたも熟知しているので。
スタッフ)おまかせで。
山岸さん)いいのがあれば紹介してくれるし。それが良ければ買いますし。
スタッフ)好みがもうわかっていらっしゃるんですね。
山岸さん)そうですね。当然選ぶにはその機能を調べて、その機能が撮影のスタイルに合うかそこが一番重要ですね。
スタッフ)では今はもう新しいのが入ったら交換をして?
山岸さん)それで買ったのが、新しいGF670とかD700とかこのFINEPIXもそうですし。
スタッフ)じゃあもっとこれから活用度が?
山岸さん)ありますね。
スタッフ)これで最後なんですが、
     今カメラを始めようとしている人にこういうことを楽しんでもらいたいというのがあれば。
山岸さん)カメラを単純に楽しむという意味で。そうですね、それぞれのカメラの良さ。
     何が一番いいかじゃなくて、それぞれいいところはあるんですよ。
     ニコンがいいとか、キヤノンがいいとか、ライカじゃなきゃだめだとか、そういうことはまったく無く。
     それぞれのカメラのいいところを見つけて、楽しむっていうのが一番いいんじゃないのかな。
     別にデジタルだろうがフィルムだろうが、それぞれの特徴はいいところがあるんだろうから。
スタッフ)始めるには何がいいと思います?
山岸さん)それはやっぱりニコンが使いやすいですね。一番初めはニコンがいいんじゃないですかね。
     私もニコンでしたし。(笑)
スタッフ)そこから楽しんでいって、いろいろとアレンジを?
山岸さん)カメラの優劣は別に。まぁ値段で性能は当然変わりますけど。
スタッフ)もちろんそうでしょうね。
山岸さん)値段で左右されるわけではないです。
     徐々に何を撮りたいかとか見つけていって、それにあわせて買い換えていく。
スタッフ)そうですね。
山岸さん)最初に買ったもので何十年も撮れるかっていったら、それはないわけで。
     必ずみんな自分に合わせて買い換えていくものですから。
     それで徐々に自分の中の頂点を目指していく。
スタッフ)そうですね。そうするとその方も自分の世界っていうのが見えてくる。
山岸さん)その過程でカメラもいろいろ楽しめたりしますしね。
スタッフ)そうですね。オールマイティはないというわけで。(笑)
山岸さん)そうだと思いますよ。
スタッフ)最近登山とかされる方が多いですけど、山岸さんは登山とかはあまりされないんですか?
山岸さん)あまりしないですね。歩くんですけど、自然の中はあまり歩かない。(笑)
     新宿とか渋谷とかの繁華街。
スタッフ)人ごみがすきなんですかね?
山岸さん)そうですねー、街のダイナミックさというか、なんてことない街中の日常の風景を撮るっていうのが、
     山っていうのは、結構非日常的な。
     気合い入れていかないと撮れないですね。そんなに必死に撮りに行こうっていうのはないので。(笑)
スタッフ)(笑)最近山登りとか、アウトドアの方がすごい増えて…。
山岸さん)カメラ女子とか増えてますしね。
スタッフ)そうなんですよ。だから、山岸さんは山とかに行かれるのかなって思って。
山岸さん)あまりそこまで気合いはいれない。(笑)
     よくカメラ屋で見る風景は『どのカメラがいいんだろう?』
     って店の人に聞いてるんですけど、どのカメラがいいって無い。
スタッフ)まずはニコンがおすすめかな、っていうことですね。
     わかりました。ありがとうございます。
スタッフ)山岸さんはカメラの他にご趣味はありますか?
山岸さん)映画見たり、映画館に行って。
スタッフ)DVDとかを借りてとかじゃなくて?
山岸さん)DVDじゃなくて、映画館で。
スタッフ)あー、いいですね。迫力が全然違いますもんね。
山岸さん)映画はかなり見てて。季刊誌『横濱』って知ってます?
スタッフ)知らないですね。
山岸さん)横浜市と神奈川新聞が年4回春夏秋冬で出してる、横浜の広報誌みたいな感じの雑誌なんですけど。
     横浜で特集とかしてるんですけど、今年の夏かな?横浜の映画特集ってあったんですけど、
     そこでちょっと頼まれて、私の文章と写真を入れて…。
スタッフ)え、すごいじゃないですか。
山岸さん)だから映画も単純に見ているわけではなくてそこそこ…。カメラなりに。(笑)
スタッフ)映画もさることながら、アクションとかも見られるんですか?
山岸さん)なんでもいいです。
スタッフ)恋愛モノとかも?
山岸さん)全然ホラーも見ますし。邦画洋画を問わず。
スタッフ)アバターは見ました?
山岸さん)見ました見ました。何でも見ます。(笑)
スタッフ)その時は一人で行かれて?
山岸さん)そうですね、結構大量に見るんで。友人の都合に合わせたら全然見れない。一気に2本とか。
スタッフ)すごいですね。
山岸さん)本当に見る前から時間を合わせて。連続して見るんじゃなくて、この組み合わせとか。
     どこで見るとか、そういうの全部決めてから。そうじゃないと本数が、年間200本、150本くらいは。
スタッフ)気に入られたのは、DVDで買ったりとか?
山岸さん)買ったりはしますね。買って、見ないですけどね大体。(笑)
スタッフ)オークションに出せますね。(笑)
     そんなに見ていらっしゃるんだったら、評論家に…?
山岸さん)それで一応季刊誌の仕事というか、掲載のお願いが。
スタッフ)自分で売り込みに行ったわけではなくて、そういうお話があった?
山岸さん)昔ジャック&ベティってあったじゃないですか。
スタッフ)はい。
山岸さん)あれを昔手伝ってたことがあって、それの関係で色んな人と知り合って。
山岸さん)その人の推薦が、『こんなひとがいるよ』って感じであって。
スタッフ)はい。
山岸さん)そういうのが巡りめぐって話が来たんですけど。
スタッフ)色んなつながりがあるんですね。 山岸さん)そうですね。
スタッフ)横浜は色々やってますよね。今ビアガーデンとかも、17日から3日間か4日間とかやってますし。
     年末・来年始めにも大きなイベントが、楽しいことがいっぱいあるんですね。(笑)
山岸さん)そうですね。(笑)
スタッフ)あきないですね。私は川崎の方になるので、こっちのほうに出てくることはあまりないんですが、イベントが色々あるな、と。
山岸さん)川崎はね、私も川崎に良く行くので。仕事もありますし、映画を見に行くこともあるし。
スタッフ)そうなんですか。
山岸さん)川崎も色々調べて、写真撮ったり結構ありましたね。ちょうど1年前くらい。
スタッフ)これから(コンテスト)とか何か出されたりするんですか?
山岸さん)まあ、ここで(大貫カメラさんで)やるかなっていう感じ。決まっているのは。
スタッフ)1週間から1ヶ月くらい展示という事ですか?
山岸さん)具体的に決まっていないですね。『どう?』って言われて『やりますよ』って言っただけで。(笑)
スタッフ)その辺は煮詰めていないということで。(笑)

(今回掲載する写真を見ながら・・・)

スタッフ)これって、何のカメラで撮られたんですか?
山岸さん)ニコンかライカだと思うんですけど・・・。
スタッフ)素敵な写真ばかりですね。
     展示とかもあるという事は楽しみがまた増えますね!!
     今日は、色々とどうも有難うございました。

作品、インタビューなど何でも結構ですので、ご感想をお聞かせください。
お待ちしております!
大貫カメラ: ohnuki.c@lily.ocn.ne.jp